前回は、Hague Mini Motion Cam (MMC)を購入するまでの話でしたが、今回はこれをSony NEX-5Rで安定させるための調整するまでの話です
結構この調整で挫折する人も多く、カメラスタビライザーにとってこの作業は重要であり、正しく理解する必要があります
まず、Hague MMCの構成を紹介します
構成は非常にシンプルで自由度は3つだけです
①カメラ設置場所の前後、②重りの角度、③重りの数、の3つだけです
逆に言うとこの3つで調整できない場合は、追加で補助器具が必要です
調整できないとは、xyz軸のバランスを取れないということをいいます
さらに言ってしまうと、NEX-5Rと標準パワーズームレンズでは補助器具なしでは安定しません
これを簡単に見てみましょう
こちらはMMCにNEX-5Rを取り付けた状態で、ここではxyz軸を3つの矢印方向として扱います(バランスが取れているように見えますが全く取れていません)
次の写真でx軸とz軸だけ見てやると、NEX-5Rのネジの取り付け位置は、レンズの真下にありますが、バッテリーの重みで重心は右側にあることが想像できると思います
そのため、スタビライザーの重りとその位置でバランスが取れるように調整しないとならないのですが、次の写真を見てください
MMCの重りの位置は一番左にセッティングした状態で、先ほどの写真に重りから支点を通るように直線を引きました
x軸、z軸のバランスを取るためには、この直線上にNEX-5Rの重心にある必要がありますが、実際はさらに右側に重心があります
ここで、頭の良い方は重りの数を増やせばx軸のバランスは取れるのではないかと思う方がおられるかもしれませんが、そうすると確かにx軸のバランスは取れますがz軸のバランスが取れません
つまり、z軸の下半分が重すぎて振り子状態になります
つまり、z軸の下半分が重すぎて振り子状態になります
ちなみにyz軸はこの通りです
MMCは重りの支え柱自体の重りで、支点より前側(写真の左側)にy軸の重心がありますので、NEX-5Rを支点より少し後ろ側(写真の右側)にセッティングすることでyz軸のバランスは取れます
このようにNEX-5Rは補助器具なしではバランスが取れず安定しません
はじめはなぜ不安定なのかわからず、ここで一度挫折しかけました
ちょっと長くなったので調整の続きは、こちら。
コメントを投稿